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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 支援教室「大地」 学内緑地観察会と事前授業
実 施 者: 張替鷹介 石神唯 水谷紘菜 新倉和宏
実施場所: 支援教室「大地」及び松木日向緑地
実 施 日: 2008年 9月 25日
対  象: 青少年相談センター中学生支援教室「大地」生徒

<概要/目的>
 中学校での事前授業・大学内緑地での観察会をとおして、企画対象者が身近な自然にも多くの生き物が生息していることに気付き、生き物に興味を持つきっかけを作ることを目的とする。

<方法/企画としての特徴>
 首都大学東京の南大沢キャンパス内にある松木日向緑地をとりまく地域の歴史や現在の緑地の様子を、地域の方を始めとした多くの方々に知っていただくために、一昨年度ハンドブック(ひなたブック)を作成した。今回の事前授業・観察会はそれを用いて行った.


<活動内容/具体的成果>
 今回の事前授業では、まず大学内緑地の概要とひなたブックの紹介を行った。次に緑地で見られる生き物や、それらを題材とした大学院での研究、研究のための調査方法などを紹介した。授業にはスライドを使用し、図や写真を見せながら緑地のイメージを持ってもらえるように工夫した。また,実際に実験としてイヌビワに寄生するハチの実体顕微鏡を使った観察を行った.
 また,観察会では、学内緑地を一緒に散策しながら、緑地内に生息する動植物の特徴や生態をハンドブックを使って解説する予定であったが,あいにくの雨であった為,急遽内容を変更した。実際に触れたり探したりする体験をとおして、企画対象者の興味を引き出すために、対象者に積極的に参加してもらえるような内容として,クズのつるを使ったかご作りを行った。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
 天候があいにくの状況であったが,急遽代案として用意した企画を生徒たちに楽しんで参加してもらえたようで良かった.イヌビワコバチの観察も,予想以上に積極的に参加してくれた.生物の面白さ・知識を伝えて行く上で実際に触り,観察するという行為の重要さを改めて感じた.張替

 今回は、初めて事前授業にも参加し、緑地で見られる植物について紹介した。スライドには、クイズや写真などをできるだけ多く取り入れ、生徒たちに楽しんで学習してもらえるように工夫した。生徒たちも想像以上に熱心に聞いてくれ、質問なども出る活気ある授業となり、手応えを感じることができた。観察会当日は、事前授業で訪問していたこともあって生徒たちとスムーズにコミュニケーションをとることができた。雨だったのが残念だが、事前授業で説明した生物を少しでも見ることができてよかったと思う。くずのかご作りも楽しんでいたようだった。緑地を実際に歩けなくても自然を感じられることもわかり、今後の観察会に生かしていきたいと思う。水谷

 事前授業では,緑地観察会で行う予定であった昆虫のトラップ採集法について紹介した.生徒たちになるべく興味をもってもらえるように,分かりやすいスライド作成をこころがけ,当日には実際の採集用具を用いて説明を行った.反応は概ね良好であり,説明を熱心に聞いてくれた様子だった.残念ながら緑地観察会は中止になったが,かご作りを生徒たちと一緒に行い,非常に楽しかった.今回の経験を踏まえ,またこのような機会があれば積極的に参加していきたい.新倉


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