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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: オープンラボ -ニワトリ胚の観察-
実 施 者: 武政 智恵 (発生プログラム研究室)
実施場所: 8号館専門実習室
実 施 日: 2009年 7月 21日
対  象: 大学説明会参加者・生命科学専攻の全構成員

<概要・目的>
 本学の大学説明会に合わせ、説明会参加者を対象に、発生プログラム研究室で研究材料としているニワトリ胚を用い、卵殻内で胚の形態形成が起こる様子を展示した。この展示を通じて大学説明会参加者や学内関係者に発生生物学を通じて生物学への興味をもってもらう。また、上記内容の企画を実施することにより、企画者自身の説明能力、情報発信力の向上を図る。

<活動内容>
 ニワトリの有精卵は約39℃で20日間温めるとヒヨコとして孵化する。今回は1日胚・2日胚・3.5日胚を生きたままの状態で卵殻内から取り出したサンプルと、6日胚・9日胚・13日胚の軟骨組織を染色した骨染色サンプルを実体顕微鏡で観察できるようにするとともに、来場者へニワトリ胚の発生について説明した。また、希望者には研究室で行っている研究内容について具体的に説明を行った。

<成果>
 説明会参加者は、比較的身近な動物であるニワトリの胚が孵卵わずか2日で心臓が拍動し出す様子や、それによって血液が血管を流れている様子を見て、ニワトリ胚の形態形成の不思議を感じ取ってもらえたようだ。
 企画者は、企画の準備・実施を通じ、要領よく準備する練習になった。また、生物学を学んでいない見学者も多かったため、ニワトリ胚の発生・研究内容について分かりやすく話す説明能力を向上させることができたと考えられる。

<感想・課題(企画力/評価力/自主性などの向上を含む)>
 類似のニワトリ胚展示は3度目だったので、要領よく準備できるようになってきたが、展示内容に関しては向上させる余地があると感じた。具体的には、今回はニワトリの1日胚・2日胚・3.5日胚を生きたままの状態で展示したが、3.5日胚だとまだ胚が小いので、より器官などの構造を観察することができるようになる6日胚を展示するべきだった。
 来場者からは評判がよく、生物学に興味を持ってくれた高校生も何人かいたので、大学での研究に具体的なイメージをもってもらうために、こういった企画は今後も続けていきたいと思った。
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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