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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ニワトリ胚観察実験 -品川女子学院アウトリーチ-
実 施 者: 武政 智恵 (発生プログラム研究室)
実施場所: 私立品川女子学院高等学校
実 施 日: 2009年 11月 8日
対  象: 私立品川女子学院高等学校1-2年生 20名

<概要・目的>
 私立品川女子学院高等学校の1、2年生20名を対象に、ニワトリ胚の観察実験を行った。本企画は発生プログラム研究室の福田公子准教授が品川女子学院高等学校で行う特別授業に合わせて実施した。
 ニワトリの有精卵は約20日間あたためるとヒヨコとして孵化する。本企画では、対象学生の前で1日胚・2日胚・3.5日胚・6日胚を卵殻内から取り出し、観察してもらう。また、参加者全員に有精卵からニワトリ胚を取り出す実験を体験してもらった。企画の後半は福田先生による講義を実施した。
 この企画を通じて高校生には、生物学への具体的なイメージを知ることで興味を持ってもらい、進路を考えるためのきっかけになることを狙った。また、上記内容の企画を実施することにより、企画者自身の説明能力、情報発信力の向上を図った。

<活動内容>
 まず、生徒の前でニワトリの1日胚・2日胚・3.5日胚・6日胚を取り出し、実体顕微鏡で観察してもらった。次に、全員に2日胚を有精卵から取り出し培養ゲルの上に乗せて、実体顕微鏡で観察、スケッチをしてもらった。さらに、今回体験してもらった実験手法を用いて、実際の研究にどのように応用することができるかをグループごとにディスカッションを行い、グループごとにアイディアを発表した。

<成果>
 実験参加者は本企画を通じて生物学を身近なものとして考えるきっかけとなり、授業や受験で生物選択を迷っている場合にはその考えを助けられることが期待された。一方企画者には、企画・運営力の向上および、高校生に分かりやすく説明する能力が向上したと考えられる。

<感想・課題(企画力/評価力/自主性などの向上を含む)>
 今回訪れた、品川女子学院の生徒はディスカッションしなれているのか、ディスカッションタイムに入ると、積極的に意見交換する様子が見られ、さまざまな興味深いアイディアを提案していた。また、実験後の福田先生の講義では、高校生は「なぜ今、勉強しなければならないのか」を生物学的に話しており、生徒たちも真剣に話を聞いていた。
 本企画では実験に参加した生徒たちに、生物学やサイエンスに興味を持ってもらうよい機会を設けることができたと考えられるが、一方で私自身も生徒たちの積極的に物事をに興味を持ち、考える姿勢に刺激を受けた。
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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