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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ニワトリ胚観察実験 (私立品川女子学院アウトリーチ)
実 施 者: 山口菜穂
実施場所: 私立品川女子学院高等学校
実 施 日: 2019年 2月 23日
対  象: 私立品川女子学院高等学校 1,2年生(21人)

<概要/目的>
本企画は、発生生物学研究室の福田公子准教授が品川女子学院高等学校で行う特別授業に合わせて実施するものである。
ニワトリ胚は、短い期間に様々な器官が形成され、形態が変化する。また、観察や実験操作が容易であるなどのメリットがあり、発生生物学を知る上で非常に有用なモデル生物である。本企画では、対象学生に実際に卵から2日胚を取り出し観察してもらう。さらに、観察から生じた疑問などから、ディスカッションを行ってもらう。企画の後半は、自身の研究内容に関するプレゼンテーションを実施する。これにより高校生に生物学への興味を高めてもらうとともに、自身の説明能力を向上させることを目的とする。

<方法/企画としての特徴>
13:00 - 16:30 ニワトリ胚の観察実験・ディスカッション
16:30 - 17:00 自身の研究内容に関するプレゼンテーション

食材として身近であるニワトリの卵を用いて発生の観察を行うことで、実験に対するハードルを下げながら研究の基礎的な手法を体験してもらえることが特徴である。
また、培養時間が同じでも発生ステージがわずかに異なっているため、その差異を活かし比較を行いながら観察することを体験してもらえることも特徴である。

<活動内容/具体的成果>
13:00 - 16:30
ニワトリ胚の取り出しと観察・ディスカッションを行ってもらった。
ニワトリ胚の取り出し方の実演を行い、実際に胚の取り出しを行ってもらった。
生徒に目を配りながら、難しい部分はフォローやアドバイスを行い、全員がきちんと取り出しを行えるように補助した。
観察を行う際にはその方法やポイントを教えた。
取り出した胚の観察を行ってもらい、ディスカッションを行った。

16:30 - 17:00
自身の研究内容に関するプレゼンテーション
高校生に取り出して観察してもらったニワトリ胚と関連付けながら、自身の研究についてプレゼンテーションを行った。
バックグラウンドの知識が少ない高校生にいかに興味を持ってもらうかを考えながら、プレゼンを行った。

発生生物学の知識をほとんど持っていない高校生に対して、分かりやすく、興味を持ちやすいような内容の発表を考えることで、説明能力や情報発信能力の向上を図ることが出来た。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
一昨年と去年も同様の企画を行ってきたが、これまでの経験を活かして実演を行ったことで、失敗も少なくスムーズに実験を行うことが出来た。胚を取り出す時間を短くできたことにより、より観察に時間をかけることができたと感じた。自身の研究内容に関するプレゼンテーションでは、実際に行ってもらった胚の取り出しと観察になるべく関連付けながら話をするように心掛け、研究への興味が湧くように工夫した。ただ、もう少し高校生の反応を見ながら発表をすれば、話の速度や説明の量を調節し、より分かりやすくすることが出来たと思ったため、今後改善していきたい。

記入内容の目安です。項目名は必要に応じて上書き変更して下さい。
グループでの活動は,最終項目のみ,全員記入ください.
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