TMU logo
生命科学専攻
トップ
「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 発生生物学研究室オープンラボ「たった一つの卵から」の準備
実 施 者: 伊 美那、川野邊 征希
実施場所: 首都大学東京構内(8号館247室)
実 施 日: 2019年 7月 8日
対  象: 大学祭を訪れた一般の方

<概要/目的>
大学説明会に来場された方(主に高校生やその保護者)に、生命科学や発生生物学の分野について興味を持って理解してもらうための事前準備を大きな目的とする。
当研究室ではポスター展示や実際に実験に使用している生物のサンプルの展示を行い、生きているサンプルを観察してもらうことで、HPや大学説明会では得ることが出来ない研究へのイメージを持ってもらう。そのために、ポスター作成やサンプル作製を行うことを目的とする。
また、オープンラボまでにサンプルやポスターを準備するためのマネジメント能力、計画管理能力をつけることを目的とする。さらに、興味を持ってもらいやすく、分かりやすい展示を考えて作製することにより、表現力や論理的構成力を向上させることを目的とする。

<方法/企画としての特徴>
1.研究動物についてのポスター
以下の3種類のポスターの作製を行う。                      
・発生生物学という分野のおもしろさについてまとめたポスター
・ニワトリ胚の発生の過程を説明したポスター
・ホヤ胚を用いるのか・ホヤ胚の発生についてまとめたポスター

2.実験動物の展示のための
発生の過程で大きな変化が観察しやすい1日胚,2日胚,3日胚,5日胚,6日胚の生体サンプルを大学説明会当日に作製するために38℃で培養を行う。当日は大学説明会の約1時間前からニワトリ胚の生体サンプルを作製する。

<活動内容/具体的成果>
1.ポスター作成
・専門的な用語は使わないように心掛け、どの世代の方にも理解してもらえるポスターを作成した。
・実際のサンプルの写真やカラーのイラストを載せることで、専門知識のない高校生が興味を持ちやすく分かりやすいポスターを作成した。

2.実験動物の展示のための準備卵の中での様子と胚の形態の両方の理解ができるようにするため、卵の中にある胚と卵の外に取り出した胚をどちらも作製する。
・どのように発生が進むかを実感してもらうために、発生順に沿ったサンプルを作製する。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回事前準備にて1,3,5,6日胚を得るために、各6つずつ卵を培養したが異常発生の胚が多く、展示できる数がギリギリになってしまった。夏場で気温が高いために、異常胚が増えたと考えられる。次回は胚の状態を事前に把握し、培養して準備したい。(M1川野邊征希)

展示サンプルを準備する際、異常胚が多く出てしまって、展示するサンプルが少なくなってしまったので、次回は準備するサンプル数を増やして展示を充実させたい。また、展示物の説明に専門的な言葉が入っていたので、次回はより簡潔で分かりやすいポスターを作成したい。(M1 伊美那)

今回企画・準備したオープンラボは,大学説明会に参加した,本学の生命科学科への受験を考えている高校生を主な対象としていた.そのため,来場者は生物学の基本的な知識をすでに習得していると思われる.高校の授業では習わない,または体験できないような,専門性を高めた内容を伝える展示物を作成しようと考えた.しかし,企画者が高校生の頃とは学習指導要領が大きく変わってしまっており,来場者にとって興味深い内容にするためにはどの程度の専門性が必要なのか想像しにくかった.そのため,事前に展示内容を学部の1年生や2年生に見てもらい,面白かったところやわかりにくかったことのフィードバックを得て,展示内容を改訂する.(M2 照井 宙夢)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY