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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物発生生理学研究室オープンラボ
実 施 者: 出牛稜也・マリエンティ テティ・赤坂大輔・古野真由子・和田美月・安冨要・ハニファ アイニ・澤本陸・亀川拓夢
実施場所: 8号館3階エレベーターホール、8号館320室
実 施 日: 2019年 7月 12日
対  象: オープンキャンパス来場者

<概要/目的>
植物は私たちの生活の身近にあるものであり、食糧としても用いられているものであるが、実際植物についての知識は一般的にほとんどない。私たちの研究室では主にイネやムギを研究対象としている。イネやムギは食事の主食として用いられており、身近な存在である。そこで、これらの植物を題材に、植物の発生の基礎、また私たちの研究室で行われていることの一部を学んでもらうことが目的である。 受粉した後、種子になるまでの過程は植物の内部で起こることであるため、どういう変化をしているのかを実際に見ることは難しい。私たちの研究室ではその植物の内部で起こっている植物の受精・発生過程について研究している。そこで今回、これらについて多くの人に知ってもらい、関心を持ってもらうことを目的とする。今回のオープンラボでは、私たちが普段活用している実験手法を生かして、それら細胞などを実際に見て、知ってもらう。

<方法/企画としての特徴>

本企画の特徴としては、動画や実物を見せることで、植物の発生過程について実際に見ることができる点である。また、学生一人に対して少人数の来場者に説明をすることで、対話しやすく、質問もしやすくした。

<活動内容/具体的成果>
・実験内容についての動画を用いた説明
私たちが普段実験に用いている技術は、特殊な方法であり、また顕微鏡下でしか観察ができないため、言葉だけの説明ではなかなかイメージがしにくい。そこで、動画を用いて説明することで、イメージがしやすく、かつより分かりやすい説明が出来た。

・実験に用いているものの実際の展示
事前に単離しておいた卵細胞、イネなど実物を展示することで、それらの大きさなどをより身近に感じてもらえた。また、特に卵細胞などは普段の生活の中でなかなか見られないものであるため、多くの人に興味を持ってもらうことができた。
        
また、これら企画をいくつかのブースに分け、ブースごとに必ず一人以上配置し、個別に説明をしていくことで、参加者から出た疑問などにもしっかりと対応することができた。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>

イネの初期発生について少し難し内容も含まれていたが、来場者にきちんと説明できたと思います。今回はメンバー全員が研究の背景やそれに伴う基礎的な知見・知識の理解が十分であったと感じます。実際に顕微鏡下で行われている作業の動画や、実物を見てもらうことがやはり一番興味を持ってもらえたと感じました。対して問題点は、来場者が予想よりもかなり多かったことと、説明を詳しくしすぎて時間がかかったことです。このことより、スムーズに進められなかったことと、スタッフに対して来場者が多くなってしまいました。次回はより簡略化し、ブースの増設を考えたいと思います。 出牛

イネの模型や実物、動画などを用いて被子植物の受精や研究室で行われている研究について来場者に説明を行いました。来場者は生物に関してある程度知識を持っている高校生がメインでしたが、父兄の方々や小学生などあまり生物に詳しくない人もいたため、なるべく理解してもらえるように相手の知識レベルに合わせた説明を心掛けました。昨年度に比べ来場者が多く、案内が滞ることがあったため来年度は隣の部屋も使うなど改善したい思います。赤坂

研究内容を一般の来場者に説明するにあたって、専門用語やそれをわかりやすい表現にして伝えられるようにした。また、スライドでは動画を使用することで、口頭で説明するよりも来場した方に興味をもってもらえたのではないかと思う。企画の対象者を主に高校生にしていたが、その父兄や兄弟も多かったのでもっと説明を簡単しても良いと思った。また、来場者の人数に波があり、対応しきれずに待たせてしまう時もあったので、次回はスムーズに対応できるように企画を見直したいです。 古野

生物の知識があまりない来場者の方々に自分の研究分野について説明をするにあたって、研究領域の基礎的な部分から見直した。これによって本来の目的である、生物の基礎知識に乏しい方々に対して理解できるように説明を行うことが出来た。またそれと同時に、自分の中で不明瞭だった基礎部分が明らかとなり、自己の生物理解も深まった。安冨

In this open laboratory we explained about our laboratory topic to the visitors by using picture, animation, and video. The visitors were very interested when they were watching the illustration video about early development in rice, from pollination process until embryo and seed completely developed. we helped them to understand more easily by giving them some explanation during watching the video. We also provided some fresh samples such as rice egg cells and wheat egg cells where the visitors could observe them directly by using microscope. Mainly the visitors were high school student, they came together with their parents. In this year there were more visitors than last years, but we just used one room during the open lab, so there was not enough space to let all the visitors come to the room. That way may be in the future we should use at least two rooms for the open lab. Hanifah Aini, M1

In this open laboratory, we successfully explained our laboratory topic to the visitors who came from different backgrounds. They were very keen to study and ask about the IVF systems in rice. Most of the visitors were high school students and parents who accompanied them. Not only the students, but also parents found that our laboratory topic research was very interesting. I could explain the procedure of IVF system to the parent, and apparently he could understand and ask more about the mechanisms. The use of animation, video, and presentation slides was very helpful since I could easily explain the topic to the visitors. However, since the visitors were a lot and the organizers of open laboratory event was limited,  it was not possible to explain our laboratory topic to all the people who came. Some of the people wanted to wait, but some of them left since the place was too crowded. I hope next time, I will be able to explain to all of the people who come to our lab briefly, so other visitors have chance to listen and understand the topic. Maryenti Tety, M2

今回のオープンラボでは、主に研究内容の紹介を行った。来場者(おもに高校生)の選択科目を確認してから説明を行うなど、対象者に適した説明を行うよう心掛けた。また、受験や大学生活、今後の希望進路についてなど、現役の学生目線での話も多くすることができたと思う。来場者の中には、とても親密に会話を楽しめた方もいて、役に立つことができたのではないかと思う。今回は研究室内で行ったため、学生・来場者共にうまく導線の確保ができず込み合ってしまったため、次回は開催場所を変更したり、説明を行う学生を増員するなどの工夫が必要であると感じた。 和田

今回のオープンラボを通して改めて自分たちの研究について見直すいい機会になりました。私はまた来年もオープンラボをやると思うので、その時までに自分の研究を進め、また再び自分の研究についてオープンラボに来てくださる皆さんにお伝えできればと思います。 澤本

私は今回のオープンラボで自分たちの研究について人にわかりやすく説明することの難しさを感じました。次回のオープンラボではもっとわかりやすく紹介できるようにしたいです。 亀川




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