<概要/目的> 実験の具体的な内容や研究生活というのは,誰にとっても身近なこととは言えず,イメージがつきにくいものである。よって,2019年7月14日に首都大学東京で開催された大学説明会およびオープンラボにて,ポスター展示により,対象者に研究や実験をより身近に感じてもらうこと,また,遺伝学に興味を持ってもらうことを目的とした。また,企画者としては,物事を正確に伝える力,および企画運営能力の向上を目的とした。この能力の向上は,人と関わる上で非常に重要なことであると考える。
<方法/企画としての特徴> シアノバクテリアの遺伝子解析の手法や,自身の研究テーマおよび普段の研究生活について,図や写真を用いて説明したポスターを作成した。また,実験対象であるシアノバクテリアを実際に用意することで,より具体的なイメージ付けを心がけた。特徴としては,適当な色使いや簡略図を作成をすることで,誰にとっても見やすいレイアウトを心がけたことや,高校生を対象とし,言葉選びに留意しながら作成したことが挙げられる。
<活動内容/具体的成果> 作成したポスターおよび実験材料であるシアノバクテリアを用いて,自ら積極的に説明をした。親子連れが多く,首都大を受験しようと考えている高校生に,大学生活および研究室生活についてより詳しく知ってもらう機会を設けることができた。普段どのようなことをしているのか,ポスターを用いて紹介したことで,研究や実験の面白さがより身近に感じられ,専門的な内容にも興味を持ってもらえたと考える。また,ポスター作成および口頭での説明により,物事を分かりやすく正確に伝える力や,企画運営能力の向上に繋がった。
<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)> ポスターの内容に関する質問や研究生活についての疑問,また,大学生活や受験についてなど,多様な質問に対して真摯に答えられたと思う。この企画を通して,自ら積極的に話しかけることの大切さや,専門分野について人に分かりやすく説明し,理解してもらうことの難しさを実感した。この経験を今後の人生に活かし,自身のスキルアップに役立てたい。
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