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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物生態学研究室オープンラボの準備『身近な生態学』
実 施 者: 伊藤允・内田健太郎・田中葉月
実施場所: 8号館247室(専門実習室)
実 施 日: 2019年 8月 1日
対  象: オープンラボ来場者

<概要/目的>
本企画の目的は、首都大学東京の大学説明会に来場された高校生やその保護者を対象に、当研究室の研究内容や日向緑地を、植物を身近に感じるように紹介し、植物の生態学についての興味を持ってもらうこととする。また、一般の方が興味をもちやすい展示、理解しやすい説明を準備し発表することで、企画経営の能力を高めることを目的とする。
<方法/企画としての特徴>
一般の方が理解しやすいようなポスターを複数枚作成・展示し、当研究室が行なっている研究を紹介する。この時、内容が専門的になりすぎず、図や表を多く用いた視覚的にわかりやすいポスターを作成した。
実験卓上に実験植物や実験道具を配置し、研究作業を実体験できるようにする。具体的には顕微鏡による花粉の観察や、画像解析ソフトImageJを用いた画像処理などを考えている。また実験対象として用いているカキドオシやコダカラベンケイソウなど生態が面白い植物を栽培準備し、当日展示する。
また、南大沢キャンパスを中心とした多摩地区の航空写真と日向緑地の植物を展示する。日向緑地に様々な地形が存在することを航空写真で示し、その地形ごとに多様な植物が生育することを説明する。これらを通して、身近な植物に関心を持ってもらう。

<活動内容・具体的成果>
・植物生態学についてのポスター展示
・松木日向緑地についての複合展示

大学説明会へ来場された方に、研究室の活動を知っていただくことは、首都大学東京の理解につながる。また研究の紹介により、普段は気にしていない身近な植物に興味を持っていただくきっかけになる。
企画者にとって研究内容を説明することは、自分たちの研究の位置付けを改めて考える上でも重要な機会になる。また、研究に対しても新たな発想を得ることが期待される。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
研究の面白い点をわかりやすく説明するために、事前準備としてポスターを作成した。生物学の基礎知識がない方々に向けた資料を作成することで、自分の研究についてより深く考えることができたと思う。こうした読み手のニーズを意識した活動をすることで、より企画力が身についたと思う。(M1 内田健太郎)

今回オープンラボの事前準備として研究に関するポスターを作製した。さらに、研究と同様の条件で植物を育て、展示物を作成した。実物を見ることで、よりポスターの理解がしやすくなり、興味を惹く展示になると考えた。自主的に展示物を作成することで企画の改善を図る力を養えたと思う。(M1 伊藤允)

当日のために自身の研究内容のポスターを作成した。学会向けのポスターと異なり生物を専攻していない方々に理解してもらう文章を書くことで、普段おろそかにしている人に伝える力をより身につけられたと思う。ただポスターを用意しても伝わりにくいと考え、実験に使用している植物を当日展示用に用意した。できるだけ研究の示す結果がわかりやすいような材料を用意することを心がけたが、欲を言えばポスターと植物展示を組み合わせて上手く説明ができるような準備が必要だったと感じる。(M1 田中葉月)


作成して展示のために貼ったポスター
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY