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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 細胞遺伝学研究室 2019年度オープンラボ『インスタ・バエ』に向けた準備
実 施 者: 鈴木悠希、麻田佳史、倉田裕斗、萩原翠唯那
実施場所: 8-422,エレベーターホール
実 施 日: 2019年 8月 1日
対  象: オープンラボ来場者

<概要/目的>
キイロショウジョウバエは、遺伝学、分子生物学の分野において特に有用なモデル生物であるが、一般の人にとってはただの“ハエ”に過ぎない。本企画はモデル生物としてのショウジョウバエの魅力について、オープンラボ当日の来場者によりわかりやすく伝えるためのポスターを作成することを目的とする。また、私たち自身の研究を専門外の人に説明するときに「何を」「どれだけ」「どこまで」「どのように」説明することが最も分かりやすく興味を持ってもらえるのか、実際に試し学んでいくことを目的とする。

<方法/企画としての特徴>
「ポスター作成」
自身のみならず細胞遺伝学研究室での各研究についてスライド1枚ほどで説明しているものを作成し、1つのポスターとしてまとめ上げる。このとき、文章だけには決してせず、図を用いて視覚的にも楽しめるような工夫を必ずする。
目標としては、当日説明する人がいなくても立ち止まって見るだけで簡単に理解でき楽しめるようにすることである。
「変異体の観察」
ショウジョウバエと遺伝学??といったような疑問は誰しもが抱くことである。そこで、よく知られているショウジョウバエの変異体(特に野生で見つかった表現系のはっきりしているもの)を実際に見てもらいながら説明する予定である。そのために、どんな変異体を使うか吟味し、あらかじめ変異体試料を増やしておくなどの準備をする。

<活動内容/具体的成果>
ポスター作成を通じて、「高校生」でもわかりやすい説明方法はもちろん、わかりにくいと感じる部分などが明らかになった。実際に当日説明するときに「読んだだけで理解できるか」を聞いてみたところ研究内容の複雑さ等の要因があるとはいえ、難しい説明とそうでないものとの差が大きかった。難しい説明においてはやはり、「わからない単語が多い」「図が少ない、わかりづらい」といった意見が多く、非常に参考になった。今回の経験を生かし、各自研究の説明における「相手に合わせた説明」というものをいつでもできるようにしておきたい。


ショウジョウバエの変異体を用いて説明している様子

ポスターを用いて研究内容を説明している様子

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
読んでもらえる、読みたいと思えるようなデザイン・説明を心がけたつもりであったが、実際には難しいという意見を多くいただいた。そのため、今回の結果から次回のオープンラボに向けて改善できるところは改善していきたい。また企画としては大きな問題なく無事に当日までにポスターを完成させることができたことは嬉しく思う。(M1 麻田佳史)

一般の方々が読んでも分かりやすいポスターを目指したが、予想よりも反応が薄かったと感じた。しかし説明をすることで興味を持ってもらい、いくつか質問を受けることもあった。中身自体は悪くないと思うが、来年は見ているだけでも興味を持つような形に改善したいと思う。(M1 倉田裕斗)

実際、自分の研究を研究者ではなく高校生をはじめとする全く研究に関与していない人が理解しようとするとまだまだ今回のポスターでは不十分であったと感じる。また、我々が説明しなくても見ただけでわかるようなおスターを作ったつもりだったが、説明をして「あぁ、そういうことか!」と言われることが多かったため、次回は改善できると良い。(D1 鈴木悠希)

当日に来場すると予想された方々(高校生やその保護者)が分かるレベルで説明するようなポスター作りを心掛けたが、実際に見てもらうと理解してもらうのはなかなか難しかった。一方で内容について説明すればわかってもらえることも多かったため、来年は今回分かりにくいと言われた点に留意して改善していきたいと考えている。(M1 萩原翠唯那)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY