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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 進化遺伝学研究室 2019年度オープンラボ「インスタ・バエ」準備
実 施 者: ルレジオウルスルタン・近藤朋希・ミノヴィッチあに香・秋山茉子・木原渚・寺川凌平・綿貫栞
実施場所: 8-417, 418, エレベーターホール
実 施 日: 2019年 8月 13日
対  象: オープンラボ来場者

<概要/目的>
標本の展示やポスターを用いた研究紹介を通して、来場者(主に高校生やその保護者)にショウジョウバエを用いた分子進化の研究への関心を促す。また、本研究室が実際におこなっている研究に触れてもらうことで、大学での研究活動やその意義を知ってもらうことを目的とする。
企画者は、来場者への実験設備紹介や研究紹介のための事前準備を通して、研究の原理、背景、意義の再確認、そしてそれらを伝える技術の向上を目指す。


<方法/企画としての特徴>
上記の目標を達成するために、以下の準備をおこなう。
1. ポスター作成
本研究室が現在おこなっている各研究を簡単に紹介するものを各自スライド1枚程度で作成し、それを計3枚のポスターにまとめる。
2.ショウジョウバエの標本作成
ショウジョウバエの多様性を紹介するために、本研究室が維持する系統の中から10種のエタノール標本を作製する。


<活動内容/具体的成果>
企画通り、オープンラボ当日までにポスター作成と標本作成を行った。ポスター作成については、高校生でも分かりやすく、興味を引きやすいものを作ることを心掛けた結果、多くの来場者に見てもらうことができた。しばしば質問も見受けられたことから、本研究室の研究活動についての理解が深まったとともに興味を持ってもらうことができたと思われる。標本作成については、10種のショウジョウバエを準備することで多様性を紹介できた。標本を見比べ、熱心に観察している来場者が多かったことから、実際に実物を用意することで写真による説明よりも遥かに効果があったと思われる。
企画を通して、企画者自身の研究の原理、背景、意義などを再確認することができたことに加え、企画能力・伝達能力が向上したと考えれれる。


作製した標本を用いて説明している様子


作成したポスターを用いて説明している様子



<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
Before showing the laboratory environment, we used posters to introduce various research topics that are currently being conducted in our lab. I think this helped them to have a general idea about evolution research using flies. During lab introduction, by the questions asked I had the impression that students/parents were interested in how is university/lab life in TMU, what do graduates do etc., in addition to research content. There were one family who consulted us that this was the first time they attend for OPEN LAB and the program booklets of the university were a little confusing, so they got lost and the time run out without being able to use it efficiently. (D2 Sultan Lulecioglu)

8月上旬に参加した学会で頂いた意見をもとに、高校生にも分かりやすいポスターを作成するよう心がけました。しかし、高校生の生物の理解度に合わせて、専門用語をかみ砕いて説明することは、想像以上に難しかったです。(M1 秋山茉子)

当日までの準備により、来場者である高校生や保護者の方々に自分たちの研究を理解してもらえ、研究室の魅力を伝えることができたかと思います。また、説明する際、高校生向けにわかりやすくポスター作成をおこなっていたため、スムーズに説明ができ、来年度もその点を意識しようと考えました。(M1 木原渚)

オープンラボの準備を行った結果、高校生に興味を持ってもらいやすく、円滑なオープンラボの運営ができた。ポスター作成では高校生でも分かりやすい様な内容にすることを心掛けたことにより、多くの人に見てもらうことができたと感じる。標本作成も非常に効果的であり、多くの人が興味・関心を持って見てくれた。この企画の結果、来場した高校生がより生物学に興味を持ち、我々の企画力も向上したと考えられる。(M1 寺川凌平)

短期間での準備になってしまったが、役割を分担し、協力したことで、円滑に準備を進めることができたと思う。初日にミーティングをおこない、昨年度の反省点を振り返った上で企画を考え進めたことで、準備期間と当日ともに
無駄なく動くことができたように思う。(M1 綿貫栞)


企画について、前もって研究室内でどのような内容であれば生物学について知識のない方々にも分かりやすく、興味をもってもらいやすいかをディスカッションしながら作成を進められたことから、前年度までの研究室紹介のポスターよりも良いものを作れたと感じた。
課題としては、予想を上回る人数の来場者にお越しいただいたため、効率よくご案内できなかったこと、研究室紹介を研究室で開催していたもののパンフレットに会場として"エレベーターホール"と記載してしまい来場者をそこから研究室まで誘導する必要があり、スムーズに案内できなかったことが挙げられる。これらの点の改善のために企画の際、案内の仕方についてまで決められれば、より良くなると考えた。(M2 ミノヴィッチあに香)

オープンラボの準備に際し、ポスターの作成や、パワーポイントの準備、標本の準備などを行った。普段の研究活動や学会での発表と異なり、高校生が主体の来場者に向け各展示の準備をすることで、より多くの人に研究を理解してもらうための工夫を含めた企画力が向上した。また、自身の研究分野についての理解も深まった。一方で、実際のオープンラボでは来場者数が予想より多く、研究室内が混雑してしまったため、準備の段階で場所を確保したり、人数の制限や柔軟な誘導などの案を用意しておくとなおよかったと考える。(M2 近藤朋希)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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