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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: オープンラボに向けた研究内容紹介(ポスター展示)準備
実 施 者: 中村勇之介
実施場所: 8-263
実 施 日: 2019年 7月 4日
対  象: オープンラボの来場者・複数名

<概要/目的>
当研究室(光合成複合微生物研究室)、環境微生物学研究室と分子遺伝学研究室が合同で2019年7月14日開催するオープンラボラトリーに向けて、自分たちの研究の一端を来場者に伝えるための展示ポスターの作成を行った。このオープンラボは研究に利用されている微生物試料の展示や顕微鏡観察やポスター紹介によって、一般的には認知されにくい微生物の存在を来場者に実感してもらい、その研究的・学術的価値やその魅力を伝えることを主たる目的としている。一般的な情報として調べることのできない研究活動の内容についての説明は、高校生の大学選びや学科選びの参考になり、一般来場者の知見を広めることに期待が持てる。また、説明対象に求められるものを予想し、基礎知識については想定しつつも応用的な知識について理解しやすい説明を加えつつ情報量をまとめたポスターを作成することによる、自己の企画力の向上も目的の一つである。

<方法/企画としての特徴>
自分・所属研究室の研究対象の微生物についてのポスター作製を方法とする。
・今回のターゲットは主に高校生を想定するため、微生物についてのアウトラインは理解しつつもその中の『光合成細菌』についての特定の知識を持たない来場者に、我らが研究室のメインターゲットである光合成細菌について子細に説明した。
・また、その中で自分の研究テーマについて簡潔にまとめた。
・それらをまとめ、光合成細菌の特徴である光の利用と環境とのフィッティング、をメインテーマとした。
・これらを視覚的にわかりやすくするための図や表を作成した。
ポスターテーマ『光合成細菌の種類(多様性)とその光を利用した住み分け』

<活動内容/具体的成果>
オープンラボ当日までに上の要件を満たすポスターの作成を行った。このポスター作成のために、自らの研究内容、また研究室の研究分野についての基礎知識について再理解・再認識を要した。さらに、これらの情報をより簡素に特定のターゲット層に理解してもらうための企画的思考力と情報総括力が必要とされ、これらの成長が促せた。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
生命科学分野の中でも、特に普段の生活で目にすることのできない微生物は、近しいものでありながらその知識は一般的には広まっていない。しかし、我々の生活に密接に関わり、共存している存在でもある。これらの研究をより分かりやすく知ってもらうことは非常に良い機会であった。また、我々研究者サイドの人間がよりわかりやすく説明する機会を持つことは、自らの研究への理解を深め、より人間的活動との関わりを考えることに繋がる。研究の価値や、その意義を見つめ直す良い機会になった。



作成したポスターの画像
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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