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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 神経生物学研究室オープンラボ(ニューロンとインパルス)
実 施 者: 黄瀬 幸雄(神経生物学研究室)、太田 雄一朗(神経生物学研究室)、粕谷 雄志(神経生物学研究室)
実施場所: 首都大学東京南大沢キャンパス8号館430号室
実 施 日: 2009年 7月 20日
対  象: オープンキャンパスに来校した高校生

<協力者>鈴木 祐美子(神経生物学研究室)


<概要/目的>
神経生物学研究室では、無脊椎動物の末梢神経系について研究を行っている。そして今まで多くの業績を上げてきた。現在、研究室での成果を広く一般に伝えていくことは重要視され、オープンラボはその1つと考えられる。オープンラボを主催する側として、神経生物学と業績を伝えることは、自らの知識を整理し、興味深く説明するというプレゼンテーション能力を磨くことにもつながる。また高校生にとって、神経生物学を学べることは、生物学自体の興味にもつながり、良い刺激材料となる。
これらのことから、企画者側として伝達能力の向上と、受け手側として興味の増進を図っていく。


<実地内容>
@オープンラボ準備
場所は神経生物学研究室(8−430)で行うため、実験動物と海水を飼育棟から運搬し、研究室内に展示した。また高校生が理解しやすくするため、実験動物の特徴や研究についてのパネルを用意した。


Aオープンラボ本番
実際にアメフラシを解剖し、神経系を観察してもらった。さらに実験の具体的方法や神経細胞の特徴などを説明し、研究業績や意義を紹介した。




<具体的成果>
高校生に対するプレゼンテーション能力の向上と、研究室内でのオープンラボ運営の向上ができた。また高校生に対しては、神経生物学の興味を与えることができた。実際に「本物の神経細胞を見るのは初めて」という高校生が多く、観察しているとき非常に興味を示しているようであった。


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
企画からオープンラボまで一貫しておこなうのは私自身初めてであった。研究室でのオープンラボは毎年おこなっているが、今回企画から行うことでどういったことに着眼しておこなえば良いかが明確となった。またそのことで、スムーズに運営ができたと思う。今回の経験をもとに、さらなる企画運営の基礎ができたと思う。(黄瀬幸雄)

オープンラボには、去年より多くの人が訪れていた。海産の動物にとても興味を持ち、1時間以上大学院生と話している参加者も見られた。展示した動物は、実際に触ることにより、参加者の興味を引いていたが、繰り返し触られることにより、衰弱してしまう動物もいたことが問題であった。(粕谷雄志)

私自身3年目のオープンラボであった。これまでの経験を後輩に伝えつつも、後輩の提案にハッとさせられることもあり、良いオープンラボになった。
毎回、研究についての分かりやすい説明を考えてみるが、実際に生き物に触れた瞬間の高校生の生き生きとした表情にはかなわないと思う。一人でも多くの高校生が生物学を学ぶきっかけになれば嬉しい。(太田雄一朗)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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