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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 高校生サマーセッション
実 施 者: 菊池舞、小山あずさ、田辺美知、磯部琴葉、日下陽平、里村和浩
実施場所: 生命科学教養実習室
実 施 日: 2009年 7月 28日
対  象: 高校生(62人)

<概要/目的>
 サマーセッションにおいて、高校生への指導を補佐することで、ショウジョウバエの採集法や種の同定について自分の知識を再確認する。また、わかりやすい実習を目指し高校生とコミュニケーションを行うことで実施者の説明力を向上させることを目的とした。

<活動内容>
 各31人ずつ2グループに分かれ、2日間の実習を行った。前半の講義では、ショウジョウバエについて基本的な知識を解説した。後半では、ショウジョウバエ採集法を説明し、実際に野外で採集を体験してもらった。その際、用いるバナナトラップは前日に仕掛けておいた。その後、事前に用意しておいたアルコールビンに入れたショウジョウバエ(9種)を用いて、種の同定作業を実施した。講義の補佐として資料の作成や配布、同定作業の補助をおこなった。講義終了後、希望者には研究室紹介として、実験室や恒温室を案内した。

<具体的成果>
 対象者への指導を補佐することで自分の知識を再確認し、説明力やコミュニケーション能力の向上が期待できた。また、指導教員以外に複数の学生がサポートすることによって、対象者が質問しやすい環境を作ることができたと思う。分からないこと、疑問に思ったことなどをすぐに聞くことができるので、対象者がこの実習を理解することに役立ったと考えられる。さらに、研究室紹介をおこなったことによって、対象者にショウジョウバエに関する知識をさらに深めてもらえることができたと思う。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
・同定作業に用いるショウジョウバエは、色や模様の劣化を最小限にとどめるために実施日の朝アルコールに漬けた。しかし、実際に同定してみると思ったよりも色が落ちやすく、同定作業が困難なものになってしまった。次回からは同定作業直前にアルコール標本を作製するか、標本の模様がかなり見えにくくなっていることを対象者に事前に教える必要があると感じた。 (菊池)
・昨年の反省を生かしてスムーズに進められたと思う。対象者にとっても実施者にとっても有意義な企画であったと思う。(田辺)
・私は講義の補助を主に行っていたが、講義がスムーズに進んでいたことから、役割は果たせたのかと思う。実習室や講義の準備は順調であったものの、ショウジョウバエの野外採集や同定作業では、予定していたほど順調には進まなかったことから、来年以降はもう少し工夫していけたら良いと思う。(里村)
・講義については指導教員のサポートをこなせたと思うが、野外採集および同定作業においては自身の知識の不足を感じることがあった。来年以降は自身の事前の知識力を高めておく必要を感じた。 (磯部)
・ショウジョウバエの同定作業が予想より時間がかかってしまったので、来年は種数を少なくしたり、もっとわかりやすい種を使うなどの工夫をしていきたい。 (日下)

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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