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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 細胞遺伝学研究室オープンラボ
実 施 者: 富岡 佐知子、宇井 勇太、大高 領介、櫻井 桃子、中島 健太、吉野 智昭
実施場所: 首都大学東京
実 施 日: 2009年 7月 20日
対  象: 大学説明会オープンラボ来場者

<概要/目的>
当研究室のオープンラボを訪れた来場者に対し、キイロショウジョウバエの遺伝子突然変異体やショウジョウバエの野生種を観察してもらい、さらにハエを使ったレースを行ないうことによって、ショウジョウバエの習性や遺伝学を理解してもらう。また、来場者には大学ではどのような生命現象を研究しているのか、またそれはどのような手法を用いて行っているのかを解説することで、生物学を研究することの意義を理解してもらうとともに、本大学への理解を深めてもらう。

<活動内容>
・キイロショウジョウバエの様々な突然変異体を実体顕微鏡を用いて観察してもらい、その変異体が野生型とどのような違いがあるか、その違いはどのように起こっているのかを考えてもらう。
・ショウジョウバエの野生種を実体顕微鏡を用いて観察してもらい、ショウジョウバエの種の多様性を理解してもらう。
・負の走地性を持つショウジョウバエを直立したガラス管に入れるとハエは管の上部へ移動する。この習性を利用して様々な変異体が管を登る速さを競うハエレースを行なう。
・当研究室の研究内容を紹介したポスターを用いて、当研究室の研究内容や用いている方法を紹介する。

<具体的成果>
 来場者はショウジョウバエ変異体および野生種を観察し、さらに分かりやすい言葉を用いた説明によって、生命科学、とくに遺伝学の理解をよりよく深めることができたと思われる。
 企画者は、変異体や野生種、そして自身の研究についてなど幅広い知識を相手が理解できる言葉で説明したことによって、プレゼンテーション能力が向上し、今後の自身の発表の際に生かすことができると思われる。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
・来場者の持つ興味によって発表の内容を臨機応変に変化させることに注力した。遺伝学に興味がある人には深く、また生物学全体に興味がある人にはどのような研究があるかという広い内容を話したことで、相手のニーズに合わせた発表をする力がついた。(富岡)

・一度も生物を勉強したことがない来場者にいかに分かりやすく、また面白く話せるかがポイントであると思って、企画を実行した。不完全ではあるが、多少は実現できたと思う。(宇井)

・来場者の生物学に対する理解の深さは様々でありそれらの人それぞれに適したショウジョウバエや遺伝学についての説明を行ったので、様々な理解度を持つ人に向けて自身の研究を説明する能力が向上したと思う。(大高)

・複数の珍しいショウジョウバエの変異体を準備したことで、ショウジョウバエを初めて見た来場者にもそうでない来場者にも驚きを与えることができた。これをきっかけとして、遺伝学やショウジョウバエに興味を持つ人が増えればと期待している。(櫻井)

・オープンラボでは、基礎知識のない人が来場することが予想されたので、ポスター作成の際になるべくわかりやすい言葉でシンプルにまとめることを心がけた。研究内容を簡潔にまとめあげる力が鍛えられたと感じている。(中島)

・オープンラボをとおして、遺伝子の面白さをたくさんの人に伝えることができてよかったと思う。(吉野)


©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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