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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: ひらめき☆ときめきサイエンス〜タンパク質を見てみよう〜
実 施 者: 高野哲也、小林弘侑、高野圭児、寺沢雄吉、三橋真海子、三宅真央
実施場所: 神経分子機能研究室
実 施 日: 2009年 8月 7日
対  象: 高校生6人

実施内容
概要/目的
  大学院生がどのようにタンパク質を検出しているのか、また細胞内のタンパク質を対象とした場合の観察法を体験してもらう。これらの実験から、高校生に生物のおもしろさを少しでも実感してもらう。

方法
@ CBB染色によるタンパク質の検出
牛乳や卵、野菜ジュース等に含まれるタンパク質をSDS-PAGEで分離し、CBB染色によってタンパク質を検出した。そして、配布した資料と照らし合わせて、どのタンパク質が検出できたか考察した。
A 蛍光抗体法による細胞内のタンパク質の観察
細胞骨格であるアクチンフィラメントと微小管をAlexaで標識し、共焦点顕微鏡で観察した。

感想・課題など
研究に携わっていない人に実験を教えて結果を考察させるという事は、なかなか難しい事だと思いました。自分たちは普段何気なく使っている実験器具でも、初めての人にとったらどうやって使うのか分からないのは当然です。そこで、何に注意して実験器具やサンプルの扱い方を説明したら良いか、また、どのように教えたら原理が分かってもらえるかなど、綿密に打ち合わせしました。その結果、失敗もなくスムーズに作業が行えました。さらに、高校生にもタンパク質やその検出法について十分に理解してもらえたと思います。(三橋)

話し合いや打ち合わせに多くの時間を費やすことで、メンバーの共通理解を深めることができ、それを通じて企画の運営能力の向上につながったと思う。また、実験の条件検討や時間配分の調整には苦心したが、その分、当日はスムーズに進行することができ、高校生の反応もよく、タンパク質の検出法もよく理解してもらえたと思う。反省としては高校生に教えるばかりだったので、高校生自身に考えさえる時間を与えるべきだったと感じた。(寺沢)

当日高校生に楽しんでもらうための下準備や打ち合わせが大変だったが、楽しんでもらえたのでよかった。ただ、知識があってもうまく教えられないということを痛感した体験となり、とてもためになった。(三宅)

たった1日のために約1ヶ月の準備期間がありとても大変でした。しかし、準備期間や当日に話合ったこと、考えたことはとてもためになりました。(こばやし)

本番の前の練習は大変だったけど、高校生と話ができてとても楽しかった。(高野圭児)

本企画は企画者にとってはバイアスのかかっていない面白い意見が聞ける機会であり、対象者との交流により深く議論を進めら意義深い企画になりました。(高野哲也)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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