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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 植物生態学研究室オープンラボ『身近な生態学』の準備
実 施 者: 伊藤允、内田健太郎、田中葉月
実施場所: 首都大学東京構内(8号館247)
実 施 日: 2019年 11月 3日
対  象: 大学説明会・大学祭に来場された一般の方々

<概要/目的>
首都大学東京の大学祭中のホームカミングデーに来場する高校生やその保護者、同窓生が植物を身近に感じるように、当研究室の研究内容や日向緑地を紹介し、植物の生態学についての興味を持ってもらうことを目的とする。
また、企画を通して、改めて生態学や自分たちの研究やその意義を再確認し、その理解を深める。来場者からの質問を受け、新たな視点を獲得し研究をより深く発展させる契機とすることを目的とした。

<方法/企画としての特徴>
1.研究についてのポスター作成及び展示
・植物生態学の面白さについて
・現在行なっている研究の説明
2.実実験植物や実験道具の展示
・実験植物として使用しているカキドオシやコダカラベンケイソウ
・南大沢キャンパスを中心とした多摩地区の航空写真と日向緑地の植物を展示する。
松木日向緑地をフィールドに行なっている研究とも関連付け、ドングリなど季節の植物を展示する。

<活動内容/具体的成果>
1.ポスター作成
一般の方々を意識し、専門用語をできるだけ使用せず理解しやすいような内容を心がけた。
来場する方に研究室の活動を知ってもらうことは、首都大学東京の理解につながると考える。
2.実験植物の準備、野外の木の実などの採集
日向緑地内の様々な地形を航空写真で示し、その地形ごとに多様な植物が生育することを説明するため、この時期ならではのドングリや木の実を採集した。普段は気にしていない身近な植物に興味を持ってもらうきっかけになると考える。

<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
今回オープンラボの事前準備として研究に関するポスターを作製し、研究材料となる植物の展示も行った。さらに展示を行うために、松木日向緑地でドングリや木の実の採取をした。生態学に馴染みのない人でも楽しめる内容になったと思う。訪問する方の目線になって展示を考える力を養うことができた。(M1 伊藤)

生態学や生物学の知識を十分に持たない人に研究を説明すると、自身の学問への理解が十分でないことを知る機会となった。また研究内容の説明は、自分たちの研究の位置付けを改めて考える点で重要な機会になったと思う。ポスター作成や発表内容をブラッシュアップしていきたいと考える。(M1 内田)

ドングリや少し珍しいホオノキの実などを展示したため、生物には親しみを持っていても生態学については分からないという方々も訪問しやすかったのではないかと感じた。観覧客は見た目の魅力が強い展示品にひきつけられることを肌で感じると同時に、自身の研究ポスターや他の紙類展示物は展示としての魅力に欠けると思った。研究内容はもちろん、研究発表物の見た目でも人に興味を持ってもらいやすいように、今後工夫したいと思う。(M1 田中)
©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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