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生命科学専攻
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「大学院教育改革支援プログラム」:アウトリーチ

タイトル: 2019年度オープンラボ「インスタ・バエ」
実 施 者: ルレジオウルスルタン・近藤朋希・佐藤愛莉・高橋佳乃子・秋山茉子・木原渚・寺川凌平・綿貫栞
実施場所: 8号館417, 418 11号館103
実 施 日: 2019年 11月 3日
対  象: 大学祭来場者、オープンラボ来場者

<概要/目的>
【概要】
大学祭・オープンラボの来場者に向け、ショウジョウバエを用いてどのような進化に関わる研究ができるのか、大学の研究室はどのようなものなのかを紹介する。
【目的】
幅広い年齢層の人を対象にショウジョウバエや進化に関することに触れてもらい、生命科学に対する興味を持ってもらうことを目的とする。企画者においては、分かりやすく伝える能力、企画運営能力の向上を目的とする。

<方法/企画としての特徴>
【3日】
@クイズ
ショウジョウバエや進化に関するクイズを出題する。ブースの展示や解説と関連しており、見て回ると必ず答えが分かるようにする。
ADNA抽出体験
バナナを用いて簡単な核酸抽出を体験してもらう。バナナをビニール内で揉み潰すなど子供でもできる作業であり、DNAは白いもやとして視覚的に確認できる。
B様々な種のショウジョウバエの観察
様々な種類のショウジョウバエを顕微鏡下で観察してもらう。
Cポスター展示
研究室で行っている研究の概要と、これまでに明らかになったことを解説する。
【4日】
@ポスター展示
研究室で行っている研究の概要と、これまでに明らかになったことを解説する。
A研究室案内
研究室の中を案内して回る。研究室の環境・実験機器等を知ってもらう。



<活動内容/具体的成果>
【3日】
来場者は例年通り多かったが、複数の体験ブースを用意することによって何も出来ない人を減らすようにした。ショウジョウバエの特徴や研究内容の解説をする際には、幅広い年齢層の来場者それぞれに向けてレベルの合った解説を行うようにした。分かりやすい解説に加えてクイズに景品をつけることで、子供も全てのブースを回って解説を聞いてくれ、クイズの正答率はほぼ100%であったと思われる。特に盛り上がったのはバナナを用いたDNA抽出体験であり、バナナを潰す、エタノールを加えるといった過程を楽しみながら真剣に取り組んでくれた。
【4日】
同日に大学院説明会があったため、来場者の半数は学部生の保護者、もう半数は中高生だった。ポスター展示と研究室見学を行ったが思いの外研究室見学が好評であり、研究室を初めて見た、想像と違ったといった声があった。保護者から就職先や大学院進学率等の質問が随所に見受けられたが、あらかじめそれらについてのデータをまとめた資料を用意しておいたので難なく対応できた。反省点は、小学生向けの展示物が無かったこと。少数ながら小学生も来場したので、小学生がなじみやすい様な展示物を用意すべきだと感じた。

両日を通して多くの人に来場して頂き、ショウジョウバエや生命科学に対する興味を持って頂けたと考えられる。


バナナを用いたDNA抽出体験の様子


ポスター展示の様子


<感想/課題など(企画力/評価力/自主性等の向上を含む)>
Using coffee filter to filter smashed bananas took long time (1-2 minutes) and some visitors looked bored during filtering step. Next year this point can be improved next year by using thinner filter (easy made 2 layer tissue, thin paper origami etc.)
I observed that not many visitors were interested in posters and when they checked posters they did not spend time to read. Maybe posters were very condense (small letters and advanced knowledge) for general public, so in my opinion, next year, content with larger fonts and simpler posters can improve this point.
Some parents asked questions about DNA and cell which is a good marker that our experiment is understood by them, and maybe they become interested in science.  Overall, I think the most enjoyed part was experimental part. <D2 Sultan Lulecioglu>

バナナのDNAを抽出する実験の前に教室内全体に呼び掛けて行ったことで、毎度大きな集客が出来た。教室内の各ブース(細胞遺伝の変異体の観察、エサや維持の方法、バナナの抽出実験、色々な種類のハエの観察)を回るクイズがあったことで、多くの来場者が全てのブースに興味を持ってくれた。4枚のポスター展示を行っていたが、来場者から質問されることが少なかったので、来年からは興味を持って立ち止まっていた来場者にはこちらから積極的に紹介していきたいと思った。<M2 佐藤愛莉>

クイズ形式で、DNA抽出の実験やショウジョウバエの観察などを進めていくことで、来場された方々をスムーズに案内することができた。反省点としては、来場者には、お子様が多く顕微鏡を見る際など机が高く、見るのが難しい状態になってしまった。そのため、来年は、もう少し子ども目線での会場設営ができたらと思いました。<M1 木原渚>

小学生以下の子供に楽しんでもらえる実験を行いながら、親に向けてその原理を説明することで、親子ともに楽しめる展示にすることが出来た。また、共同開催した細胞遺伝学研究室とうまく連携を取って、協力し合うことが出来た。人員不足により、ポスターの説明が不十分であったので、来年は改善したい。<M1 秋山茉子>

大学院説明会があったため、学部生の親が多数来場した。それに加え、通常の大学祭の中高生も少なからず来場した。ポスターの展示や研究室見学など、幅広い来場者の年齢や属性に合わせた展示を用意できた点がよかった。一方で、ごく少数ではあったが小学生以下のポスターなどを理解できる年齢ではない来場者もあった。ハエの実物を拡大して展示するなどの簡単な展示があればさらに多くの来場者に対応可能であったと思う。<M2 近藤朋希>

同日に大学院説明会があったため、例年と異なる保護者の層も多く来ることを想定した。そのため、進路(就職先・大学院進学率)をまとめた資料と研究室紹介チラシを新たに用意した。その2点は好評であったため、作成した価値があると思う。だが、想定外にも小学生の来場者も一定数あった。その辺りの層にはハエの実物を見せたりラボ見学等の対応を行ったが、予め小学生向けの展示物を準備すればよりスムーズに対応できたのではないか、と反省した。<M2 高橋佳乃子>

4日の研究室見学は意外と好評で、初めて見たという来場者も多かった。また、恒温室(ハエを飼っている部屋)も案内したところ、興味津々で見学していた。研究室は普段なかなか見ることができないので、来場者にとってはいい体験になったと思われる。反省点としては、研究内容紹介ポスターが高校生以上向けだったことだ。少数だが小学生も来場したので、個別にもっと分かりやすいポスターを用意した方がいいと感じた。<M1 寺川凌平>

3日は体験型の内容であったため、小学生以下の子どもたちからの反応が良かったように思う。実験の際のDNAの説明や配布したクイズの内容がやや難しかったため、興味をもってもらうという目的達成のためには改善の余地があると感じた。4日は現役学生の保護者に向けて研究室生活を紹介するという目的のもと準備をおこなったが、実際には本学の学部1,2年生の保護者の来場が多く、大学院での研究よりもその先の就職先に関心を持っているようだった。企画者の目的と来場者のニーズが一致していなかったことは大きな問題点であると感じた。<M1 綿貫栞>

©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University
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