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生命科学科・専攻
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高校生物教員向け公開講座のご案内

 首都大学東京では2018年度夏休みに主に高校生物教員向けの以下の3つの公開講座,実習を行います.ご関心のある方はぜひご参加下さい。
  • リカレント生物学講座:7月25日(水),26(木)
  • リカレント実習1 鳥類胚を使った比較観察実習:8月13日(月),14日(火)
  • リカレント実習2 酸素を発生しない光合成細菌の多様性:8月21日(火),22日(水)

申し込みはこちらからお願いいたします.⇒申し込みフォーム

5月1日から7月6日まで申し込みいただけます.

1.リカレント生物学講座
生物科学の急速な進展と社会における重要性の増大に伴い,高等学校の生物の授業に,おいても生徒に新しい知識を正しく解説する必要性が高まっている.一方,高校教員が新しい知識を正確に理解し適切に授業に活用していくことは,自己研修や研修機関での研修だけでは難しい面がある.本講座で,高校での授業に生かすために,生物学の様々な分野の研究の進展を示す. 本年度は高校生物で教えにくいとされる「発生分野」のキモ,ショウジョウバエを使った基礎研究からヒトの病気への応用が見えた研究例を2つ,身近な疑問から発展させた研究を3つの6つの講義を行います.
実施日:平成30年7月25日(水),26日(木)
講義時間:10時30分より16時10分まで
場所:首都大学東京 11号館302室
    (八王子市南大沢1-1,京王相模原線南大沢駅より徒歩12分)
参加費:無料
定員:50名
内容(予定)
高校生物のキモ「発生生物のキモ」福田公子
ショウジョウバエからヒトを理解する1
  「どうしたら老化が防げるか?ATP可視化から迫る脳神経老化」安藤香奈絵
ショウジョウバエからヒトを理解する2「ミトコンドリア病の原因をさぐる」相垣敏郎
身近な疑問から研究へ1「身近な動物行動学:カリバチの托卵行動をさぐる」清水 晃
身近な疑問から研究へ2「身近な植物と進化学的思考」角川洋子
身近な疑問から研究へ3「植物の多種共存をもたらす環境不均質性への実験生態学的アプローチ」鈴木準一郎
1日目(7月25日)の講義が終わった後,懇談会を予定しております.

2.リカレント実習1 鳥類胚を使った比較観察実習
実施日:平成30年8月13日(月),14日(火)
講義時間:9時00分より17時00分まで
場所:首都大学東京 8号館247室
    (八王子市南大沢1-1,京王相模原線南大沢駅より徒歩12分)
参加費:無料
定員:15名
内容
鳥類胚は胚体が大きめで見やすいため,発生の基本原理の理解に向いている.また比較的似たものの比較観察をすることで,より細かい構造の理解が可能である.
ニワトリ胚をつかった時間ごとの比較および,ウズラ胚との比較観察を通じて,短時間でできる課題研究をおこなう.講師予定者 福田公子
1日目 実験)ニワトリ胚の観察
    議論)ニワトリ胚を用いた実験を考える
2日目 実験)ニワトリ胚とウズラ胚の観察
    講義)発生研究の最新トピックの紹介
    議論)比較観察をどのように課題研究にするか

3.リカレント実習2 酸素を発生しない光合成細菌の多様性
実施日:平成30年8月21日(火),22日(水)
講義時間:9時00分より17時00分まで
場所:首都大学東京 8号館247室
    (八王子市南大沢1-1,京王相模原線南大沢駅より徒歩12分)
参加費:無料
定員:15名
内容
酸素を発生しない古いタイプの光合成を行う細菌(=酸素非発生型光合成細菌)は土壌、河川、温泉、海洋など自然界に広く分布している。学内にあるひょうたん池を分離源として分離培養された酸素非発生型光合成細菌菌株について形態学的、生理学的、分光学的、遺伝学的性質を調べることにより、種同定を行う。
分離培養によって得られた多様な酸素非発生型光合成細菌の系統解析を行うことにより、自然界における本光合成細菌の大きな多様性を知ることができる。得られた菌株の形態学的、生理学的、系統学的解析実験を通じ、蛍光顕微鏡観察や遺伝子増幅、各種生理学試験を体験することができる。また、光合成色素分析においては、分光光度計の使い方を知るのみならず、酸素非発生型光合成細菌が多様な光合成色素を有していることを理解することができる。講師予定者 花田智
講義「酸素非発生型光合成細菌の生理学的・系統学的多様性」
実習「分離菌株の顕微鏡観察とサンプリングサイトの観察」
講義「酸素非発生型光合成細菌の分類」
実習「分光光度計を用いた光合成色素分析」

連絡先:
福田公子
Email: kokko@tmu.ac.jp
Tel: 042-677-2572
Fax: 042-677-2559
〒192-0397東京都八王子市南大沢1-1
 首都大学東京 理学研究科 生命科学専攻

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