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「魅力ある大学院教育」イニシアティブ
「魅力ある大学院教育」イニシアティブは、文部科学省の2005年度新規事業で、現代社会の新たなニーズに応えられる創造性豊かな若手研究者の養成機能の強化を図るため、大学院における意欲的かつ独創的な教育の取組を重点的に支援するものです。生命科学専攻の「異分野経験を核とする独創的思考回路の構築」は、平成17・18年度の2年間、国から重点的な財政支援を受け、以下の成果をあげることができました。
環境、ゲノム、生命情報など、研究対象・方法論の多様化に象徴される現代生命科学では、分野横断的な視点が研究者にとって重要です。異分野経験を通じて、独創的思考力と高い問題解決力の養成を目指します。
また、3本柱を支えるコミュニケーション能力養成のために、科学リテラシー教育を組織的に実施するとともに、研究成果の公開発表会や出版の企画・運営を大学院生が主体的に行うことにより、プロジェクトのマネジメント能力を培います(⇒大学院生企画イベント)。 首都である東京都には沢山の事業所、試験研究機関、高等学校、企業があります。これらは異分野経験のための格好の場となります。例えば、東京都老人総合研究所、東京都神経科学総合研究所などの都研究所は所属研究室外での研究が行えます。また、都内に沢山ある都立・私立高校にはアウトリーチで研究発表、出張セミナーに出かけて行きます。都庁や都試験場(東京都農林総合研究センター、東京都水産試験場など)、民間企業ではインターンシップで実務経験を積みます。 大学院生達は、異分野経験により専門的研究の副作用である思考パターンの固定化から脱却し、柔軟で独創的な発想、および多角的な視点を養うことができます。また、アウトリーチ、インターンシップを通した社会との交流によって、社会の関心、ニーズを敏感に捉える能力を身に付け、かつ新しい分野を開拓する能力を培います。このように、分野横断的視野を持った独創的な研究者を養成することによって、知の創造と活用により世界に貢献できる国作りに貢献します。 |
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©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University |