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大学院教育改革支援プログラム
「大学院教育改革支援プログラム」は、文部科学省の平成19年度新規事業で、我が国を人材立国として発展させ、国際競争力を向上させることを目的とし、大学院(博士課程、修士課程)における優れた組織的・体系的な教育の取組を支援するものです。生命科学専攻の「企画評価力を備えた創造的生命研究者の育成」は、本プログラムに採択され、平成19〜21年度の3年間、重点的な財政支援を受けることになりました(⇒審査結果)。
東京都立大学・生命科学専攻では、国際的な牽引力を有し、卓越した創造力と応用力を備えた生命科学分野の研究者、企画開発者、教育者、経営管理者等を養成することを、平成19年4月から目的として明記公表し(⇒「生命科学専攻の人材養成と教育」)、学生が以下の能力を修得することを目指しています。
1.先進的かつ重要な課題の探索発見力と、広範な知識・思考法・研究実践法の修得
2.新規な研究課題を自ら設定して行う研究実践を通じた、独立して研究活動を行う能力の修得
3.国際的な研究プロジェクトを牽引する能力や、一般の人々に研究成果を伝える能力の修得
これらの教育を実現するために、ミクロからマクロまで幅広い分野の16研究室に36名の専任教員を配し、8名の連携大学院教員、12名の非常勤教員とともに、入学定員博士前期課程40名、博士後期課程18名の教育に取り組んでいます。各研究室は協力して、生命デザイン・ゲノム・環境応答・進化等を軸にした統合的生物学の発展を担い、生命科学の新しい方向を切り開こうとしています。
平成17〜18年度に実施した『「魅力ある大学院教育」イニシアティブ』事業では、<他研究室での研究><インターンシップ><アウトリーチ>を中心に取組み、80%を超える学生たちがこれらに自主的に参加して積極的に異分野経験を積み、柔軟な発想力の育成に成果を上げることができました。 大学院教育改革支援プログラム「企画評価力を備えた創造的生命研究者の育成」では、このような大学院教育の目的に沿って改革・発展させ、大学院生が自らの発想に基づき、研究を企画・遂行していくために必要な能力を涵養することを、特に重点的に取り組みます。そのために以下の新たな3つの強化項目を設定しました。
これらの3演習に加え、様々な側面の“使える科学英語”についての演習を、格段に強化します。これまで8年間にわたって実施してきた、オーラル基礎、英語論文作成基礎に加え、発表と討論、研究室会話、英語論文作成実践の演習科目を開設します。また、現在数科目で行われている英語での専門の講義を3倍程度に拡大します(一部英語教員によるサポートを導入)。このことによって、留学生対応のためばかりでなく、日本人学生の英語力の向上も目指します。研究指導面では、副指導教員制を全大学院生に導入し、学年途中での組織的指導の強化で規定年限での学位取得率の向上を目指します。
本教育プログラムで育成される人材は、生命科学分野の研究者や企画開発者としてはもちろん、幅広い総合的研究力の要素として育んだ、企画力・マネジメント力・国際性・実践力・評価力・リーダーシップを通じて、社会の様々な分野で活躍することができると考えています。
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©2015 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University |