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生命科学科・大学院生命科学専攻
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研究室
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発生生物学
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⇒応用生命科学領域
(大学院)
発生生物学研究室
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1個の細胞である受精卵から成体ができる過程(正常発生)で,様々な細胞がどのように作られ,体全体を作り上げていく仕組みを解明しようとしています.そのために,細胞分裂,細胞伸張,細胞移動などの細胞レベルの変化とそれを支えるシグナルの活性化や遺伝子発現,そしてその結果おこる全体の形の変化など,多彩なレベルでの解析をしています.
所属教員
福田 公子・准教授
高鳥 直士・准教授
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 大学院受験希望の方は、是非、研究室を見に来て下さい。
研究内容
脊椎動物の消化管分化機構の解明
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ニワトリ胚の前腸と肝臓マーカー遺伝子の発現
口と肛門をつなぐ一本の長い管である消化管は,いろいろな器官に分化します.
1,どうやって消化管上皮となる内胚葉ができるのか?
2,どうやって管ができるのか?
3,はじめはどこも同じような状態だった消化管がどのような分子機構で機能も構造も全く違う器官に分化してゆくのか?
4,消化器官の境界はどうやってできてくるのか?
5,どのようにして消化管の多様性が生まれてくるのか?
など,消化管の分化を多くの切り口で研究しています.消化管上皮はヒトで,日々分裂,再生を繰り返す,最も再生が盛んな組織です.再生の時に,胚のときに使っていた遺伝子は発現するのか?消化管の病気ではどうなのか,再生医療への応用ができるのか?などにも興味を持っています.

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上図:ニワトリ胚消化管の発生 下図:消化管形成を開始した頃の細胞の動き
様々な細胞を作る基礎になる、中胚葉と内胚葉を作る機構の解析
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動物の体は、様々な細胞により構成されています。これらの細胞は、たった一つの受精卵から作られます。この過程の初期におこる大事なイベントが外胚葉、中胚葉、内胚葉という三種類の細胞を作ることです。それぞれの細胞から、神経、筋肉や消化管といった組織や器官が作られます。中胚葉と内胚葉がどのような機構により作られるのか、多くの研究者が解明しようとしてきました。近年の解析から、多くの動物で中胚葉と内胚葉が中内胚葉細胞という細胞から作られることがわかりました。しかし、中内胚葉細胞という1種類の細胞から、中胚葉と内胚葉という2種類の細胞が作られるメカニズムはわかっていませんでした。
私たちは、マボヤという海の動物を使ってこの問題を解いてきました。マボヤは海の底の岩などにくっついて生活する動物で、写真の左下の突起部(入水口)から海水を吸い込んで、プランクトンや養分を濾しとって、左上の突起部(出水口)から残りの海水を吐き出して生活しています。形からは想像できませんが、ヒトやニワトリ、魚と同じ仲間の脊索動物です。この見慣れない動物は、中胚葉と内胚葉を作る機構を解析するのにぴったりの性質をいくつも持っています。
私たちの研究の結果、中内胚葉細胞の核が将来中胚葉細胞生じる側に移動して、移動した先でNot転写因子をコードするmRNAを放出することで、Not mRNAが中内胚葉細胞の片側に存在するようになることがわかりました。このmRNAは、その後の細胞分裂により中胚葉細胞に受け継がれ、翻訳により作られたタンパク質が中胚葉になるのに必要で、内胚葉にならないようにしていることがわかりました。また、核が移動する向きを決めているのは、将来中胚葉になる側に多く存在している、PI3Kというタンパク質だということもわかってきました。現在、PI3KとNotを中心に、中胚葉と内胚葉の運命が分かれる機構を、受精から順を追って明らかにしようとしています。
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©2020 Department of Biological Sciences, Tokyo Metropolitan University